グロテスク(上下) 桐野夏生

グロテスク(上)、(下)を読み終わりました。
女性には、苦い話です。
東電OL殺人事件をモチーフにした物語という煽りに惹かれて読み始めたんですが、私が知りたいこととは、微妙にズレがありました。もっと、直裁に東電OLのドキュメントみたいな物の方がよかったのかもしれないです。人の集まる場所には、どうしたって、差別だのイジメだのというのは起こりがちだとは思いますが、女性の場合は、また別の競争がある、というような。
どっかで、この物語を女の暗黒版「女たちのジハード」なんて言っていた記事がありました。こっちも読んでいないんで、フェミニズムからの方面も詳しくないんですが、読み終わって一言言うなら、
女怖えー。そんな感じです。
佐野真一「東電OL殺人事件」も読んでみようと思います。それと事件のあった、1997年という時代も無関係ではないように思うのは、私だけでしょうか?バブルまっただ中?自分の見た中でも、その頃、へんに羽振りのいいおっさんとかへんなOLが多かったように思う。(ちょっと、調べてみますが)
そんなことを思いながら、女性なら、1度くらいは、読んでもいいんじゃないかと思う1冊でした。