「百物語」杉浦日向子

杉浦日向子死去のニュースは昨日知りました。
22日に、下咽頭がんでなくなったそうです。
時代考証の方は、テレビで解説なんかも
やってたそうなんですが、
私は、見た事がなかったです。
でも、漫画の方は、けっこう、おっかけてた
時期がありました。
「百物語」もその1つ。
オチも教訓みたいなものも因縁ばなしもなく
あっけらかんとしてて、よかった。
北斎の話もよかったなー。
「百物語」の解説に、高橋克彦って人が、
杉浦日向子八百比丘尼説を唱えているのが
面白い。
干した人魚を食べたせいで、八百歳まで生き、
源平の盛衰や、義経の流浪を目のあたりにし
人々に伝えたという伝説の美女。
実際にそんなことを目のあたりにしないとしても
彼女の描き出す怪異世界は通常の想像力を
超えている。
時代考証という裏付けに、肉や血がかよって
生き生きとしている。そんな感じ。
合掌。